はじめまして。私はアメリカニューヨークで研究留学をしています。
一般的に留学というと、大学や大学院への進学、あるいは語学留学などを思い浮かべることが多いと思いますが、私の場合は博士号を取った後の、研究員(いわゆるポスドク)としての留学です。
私のスペック
- 30代
- MD, PhD
- 2017年よりニューヨークで研究中(4年目)
- 家族は妻、子ども2人(5歳、2歳)、毛むくじゃらの息子(犬)一匹
- 専門は免疫学とバイオインフォマティクスを少々
私が今の研究室から声をかけていただいたのは、日本から留学していた前任者が良い論文を発表したので、同じ研究室からのポスドクがほしいという要望があったためです。
ニューヨークに留学できる!最初は心弾みました。
ですが、心配事もでてきました。
- ニューヨークは物価が高いと聞くが一家で暮らしていけるのか?
- 家族はアメリカになじむことができるのか?
- (妻は当時妊娠中)第2子はどこで出産するのか?
- 日本脳炎やBCGなどアメリカにはない予防接種はどうするのか?
- 犬をアメリカに連れて行って、日本に連れて帰るには?
- アメリカの医療費は高いと聞くが、病気になったとき大丈夫か?
- アメリカで自分の技術は通用するのか?
たとえば、大企業から派遣される海外赴任者であれば、家賃から保険から引っ越しから確定申告に至るまで、身の回りのことはすべて会社が手配してくれることが多いようです。
しかし、研究者は会社命令ではなく、自己都合・自己責任で渡米するため、すべて自分の責任でこれらの疑問点・課題・心配事を解消していく必要がありました。
ビザの手配、医療保険の手配、賃貸、航空券の手配、ペットの輸送手配など、いままで経験したこともないことを、一つ一つ確認しながらすすめていきました。
幸いなことに、特に大きな問題なくビザもおり、留学生活を開始することができました。
もちろん、すべて順調というわけにはいきません。息子がケガして救急にかかったり、医療費の誤請求と戦ったり、家賃の大幅値上げに対して交渉したり。
妻の協力なくしては3年間もアメリカで生活し続けることはできなかったでしょう。子どもの検診や予防接種のスケジュールを調べ上げ、一時帰国に合わせて接種の予約をしてくれました。留学生の給料は、特に物価の高いニューヨークでは、とても十分とはいえません。安くて質のよい商品を売っている店を自分の足で調べ上げ、家計を支えてくれました。
私自身の研究生活は4年目に入りました。妻や家族、そして友人たちのお陰で、私の留学は実に充実したになっています。留学中に主著論文だけで2本書けそうです。最新の解析技術を身につけることもできました。そして、ボスにも認められて、昇給を勝ち取ることもできました。
私生活の方では、各種ポイントプログラムや格安で航空券を購入する裏技を駆使して、最低年1回の日本一時帰国、オーランド3回、カンクン1回、ドミニカ共和国1回、その他ナイアガラの滝やワシントンDCにも行きました。
このブログは、私たちの実体験をもとに、留学準備の方法から留学生活、アメリカの社会制度などを、分かりやすく解説します。普段のNY生活、旅行記なども載せていきます。また、日本とアメリカのポイントプログラム活用術も併せて紹介しています。
留学の目的は人それぞれですが、アメリカで何かを得たいという希望が、留学という人生の選択肢を選ばせた思います。このブログが留学生の皆さんの、アメリカ社会へのスムーズなtransition(移行)とadapting(適応)、そしてsuccess(成功)へのお手伝いになれば幸いです。
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皆さんの留学生活に実り多からんことを!
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